会長: 2009年7月アーカイブ

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今日は「金田伊功を送る会」の会場である杉並公会堂の正式な使用申し込みに行き、ついでにホール内部を見学させてもらう。
いつも地下の小ホールを使うことしか頭にない僕はここを見た事もなかったので、立派なホールに驚いたのであります。
音楽会を開きたいとは思った事はあるけれど、まさか「送る会」をやることになるとは。
 そんなこんなで、毎日「送る会」の準備におわれています。関係者とメールのやりとりをしているだけですが、指が痛くなってしまいました。
発起人の確認情報を毎日更新しているので、それだけで準備期間が過ぎてしまうような恐怖にかられます。明日は、O氏、T氏との実行委員会の会議。
8月2日には、20〜30人で拡大会議を行う予定です。
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故金田伊功氏の葬儀・告別式のために房総の町へ昨晩から泊まる。朝まだき、めずらしく起きて漁港の方を散策すると、霧がだんだんと濃くなり、遠方にかすかに見えていた客船もあっという間にすっかり見えなくなってしまった。
魚と酒がおいしいと故人はこの町が気にいっていたという。僕と同年の彼にとっても「おいしいもの=食べてはいけないもの」になっていたはず。
僕にも寿命よりおいしいものを取る気概があるだろうか。



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えータイトルは駄洒落ではなく、昔の飲み仲間のグループ名です。メンバーの一人がもちろん昨晩亡くなった金田伊功氏、というか僕の呼び名ではイスケ。小松原さんが呼んでいたのでオープロでは"イスケ"です。
 朝、マッドハウスの片渕監督からの突然のメール("カシラ"のことは聞きましたか)で知らされてから、あれこれあってあっという間に夜になりました。
MIXIでちろっと書いたら広まって、さっきマイミクでない人たちの日記書き込みを検索したら900件もありました。すごい人気です。
57歳というのは、僕と友永和秀(テレコム)、北島信幸(AIC)と同年で、すなわちバックボーンのアニメーションが共通なんですね。もりやすじさん好きで、ロボットアニメ好き、少女漫画好きとか。そういう知人がいなくなってしまうと、飲み会がいきなり寂しくなるわけです。まだ実感がまるでわかないけれど。
 そんな中でもイベント好きの評判が行き渡っているのか、「送る会」の開催の話がちらほら出ています。まあ、僕でよければ裏方は引き受けますが。
とりあえず、明日、関係者に打診してみましょう。
個人的には8月30日あたりに、誰でも参加できる形にして偲びたいと思います。発起人だけは豪華にして。詳細はまたアニドウのページなどでお知らせします。その時はみなさまご参加ください。
(写真は1998年に拙作「この星の上に」の完成試写会に来てくれたスナップ)


小雨の中、いつもと同じ黒い格好で表参道へ。某国大使館の方とこどもの城で打ち合わせ。今年11月にちょっとしたイベントをやることへの協力について。いやあ、ただアニドウがDVDを制作しているものでして....。
途中、うわさのハンガリーの名カフェ「ジェルボー」の店舗を発見!なんでも本国以外で初めて出店したというので話題です。残念ながら、時間がなくて寄れず。「ふん、先月ブダペストで行ったもんね」と憎まれ口をたたいていたら、打ち合わせの時にその名菓が出ましたよ!さすが某国大使館!
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京橋のアニメーション作家集団<G9+1>の新作発表展へ行きました。うどんすきの「美々卯」で軽くうどんを食べてから。グループ展は今日が初日。前回は失礼したけれど、今回はメンバーのひこねのりおさんからカード付きに案内を頂き、そこに「知的な作品をつくりました」とあるので、受けてたった次第。
確かに知的な力作でした。笑いました。
他の方々もそれぞれ本格的に取り組んでいて、全編通して堪能しました。
それはさておき!今回の音楽は島健さん。ということで会場にいきなり島田歌穂さんがいて驚喜でやんした。つい、遠くから写真を撮りまくり....。失礼しました。ファンなもので。
そういう写真は公開しませんので代わりにG3でも。右から和田敏克、島村達雄、鈴木伸一さん。

●穴-The Ten Hole Animations-
2009年7月20日(祝月)〜25日(土) 
京橋 ASK?(アートスペース木村) 
入場料無料 11:30 - 19:00 (初日13:00より/最終日17:00まで) 
上映時間
12:30/13:30/14:30/15:30/16:30/17:30/18:30
*各回 30分上映です 
東京メトロ銀座線「京橋駅」2番出口より徒歩1分
うどんすき「美々卯」の並び、フィルムセンターの後ろ
現代美術館の今年の出し物「メアリー・ブレア展」内覧会に行きました。「三人の騎士」のコンセプト・アートが印象的で、なるほどあの色彩はここから出たか、と感心しましたね。
なにしろ巨大な美術館なので、小さな絵をたくさん見るのはなかなかつらいものがあります。色々と工夫はあるんだけど、途中でややアキてしまうのも事実。とはいえ、アニメーションに携わるものは一見しないわけにはいかないでしょう。
しかし、ディズニーに関わる才能豊かな人を個々に紹介していったら大変ですね。
個人的には、次回はマーク・ディビス展をやるべきだと断言します。
アニメーション以外の絵もたくさんあるし。そういえば、今回のブレア展にも彼女の絵と比べるように彼のアートも数枚展示されています。もちろん僕はディビス氏の方がお気に入りです。
新しい出版企画のために、東小金井の某社へ。肝心の話しはそっちのけで、そのスタジオの作品を批判して帰る。どーでもいいけど、駅から歩く道は暑かった。日陰がないんだもの。
財源もないのに、企画ばかり先行しています。逃げ出したい気持ちになる日も近いでしょう。
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アメリカのM.Caballeroという人からメールが来ました。


 私と仲間はロスにある小さいストップモーションアニメの会社を経営しています。
下にリンクを貼っておきます。
私たちは最近Rankin-Bass filmの新しいDVDMad Monster Party」につく特素材 に貢献するよう求められています。
ご存知の通り、持永氏はRankin-Bass filmで主要な役割を果たしていました。
彼の働きは今日の映画にはめったにない魅力と奇抜さを作品に添えています。

あなたに持永氏のRankin-Bassでの作品について、他の作品と同様尋ねることはできるでしょうか?
そしてひょっとしたらあなたは、Rankin-Bassで持永氏と一緒に働いていた人についてご存知ではありませんか?
また、私は彼の他の短編作品をDVDに入れるため、ライセンスについても調査したいと考えています。
けれど誰と話すべきかわかりません。
私たちはみな、このDVDの販売に関われることにワクワクしています。
持永氏は大きなインスピレーションを私たちに与え、American Holiday Specialsの中心となった無名のヒーローにその尊敬を払うべき時がきたと感じています。


http:www.screen-novelties.com


"無名のヒーロー"について、もちろん協力しますよと返事は出しました。

ボランティアだけど、持永先生にはお世話になっておりましたので恩返しです。

これまで何で出なかったのか不思議だった「Mad Monster Party」がDVD化されるはけっこうなことです。「Willy Mcbean and His Magic Machine」も出してほしいもの。

そういえば「赤鼻のトナカイルドルフ」はハンガリーアニメの販売元と同じ某社なんですがそのシリーズのDVDの話しを聞いたときに「そんな古い物がうれるわけないだろー!」とあざけったものです.....。結果はバカ売れ。地下鉄のパスにまでなったりして大ヒット。

つくづく自分の商才のなさを知らされました。だからといって方向は変えないのですけれど。

Rankin-Bassのセルアニメの方は出ているんですかね?「Twenty Thousand Leagues Under the Sea海底2万マイル」とか。そういえば今こそ話題にしてほしい「The Jackson 5ive (1971)」も作っていました。

昔お世話になった高円寺のトップクラフトで下請けしていたので、懐かしいですなあ。

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ふと思い出して、なかの芸能小劇場に電話してみたら、運良くキャンセルが出たというので仮予約をした。12月12日土曜日だと言うので、考えていたら角川くんの一周忌の時期だと気がついた。(12/4が命日で13,14がお葬式でした)
前からやりたかった追悼上映会をやろうと決めたが、はてさて何を上映するべきなのか?少しばかりのビデオ映像はあるけれど、いつも裏方の彼は何かにつけて写っていないのだ。
ふゅーじょんから出た「ベスト150」に彼も寄稿しているのを、ながめたけれど漠然としていて、これだ!というものが思い浮かばない。好きな作品がどれもアニドウ的でなじみがあってあたり前では、なにかパンチがないんだなあ。誰かアイデアありませんか?彼の8mm作品が見つかればいいんだけど!
とりあえず、ご遺族には手紙で通知を出した。本当の一周忌法要と重なってはいけないので。
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今日はオープロのベテランアニメーター、才田俊次氏の一日早い誕生日。アニドウの誇る国宝的資料の中から還暦祝いのプレゼントとして、戦後の混乱から一時行方不明になっていたアニメ遺産が歴史に甦った。
それは、歴史が動くとき姿を表すという赤色のタップだ。。
日本のアニメーションの父と言われる政岡憲三が幼い頃、修行していた鞍馬寺(京都市左京区)でアニメーションの道へ進む啓示を得た時に天狗から授けられたと言われる幻のタップ。それが松竹時代に熊川正雄へ、そして日動時代にもりやすじへ受け継がれ、今、オープロの才田俊次につたわったのだ!
はたして、伝説のタップ(英米の研究書ではThe Holy Register Peg)はオープロダクションに繁栄をもたらすのか?!

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